最後の1分まで諦めない。

Sarah さん(30代 フォワーダー勤務 2022年度合格 受験回数2回)


 【受験のきっかけ】
前の物流会社で長く勤務していましたが、
その中で通関に興味があっても
なかなか通関部のポストが空かない、部署移動条件が通関士資格もしくは通関業務経験が2年以上、試験内容も難しく感じその時は私にはできないと諦めていました。
 
結婚して地方に来て運良く通関部で従業者として経験させていただくことができ、
そこでの自分の知識不足を感じて、通関士の資格を取りたいという気持ちが芽生えました。
 
【使用教材】
<1年目>
ユーキャンの通信講座のみ
 
法律用語も読み方も分からず、見たことない漢字も出てきて辞書を引きながらのレベルでした。
法律用語の内容だと馴染みがなく読むことが遅くなり、理解も遅く時間がかかりました。
また、さーっと読むことができないタイプなので更に時間がかかりました。
模試は受ける余裕はありませんでした。
通信だとペースの目安を教えてくれますが、
追いつかずに、最終的にテキストの読み込みや過去問のやり込みができておらず、
結果は不合格。
 
あれもやらなきゃ、これやってない、が多く試験1か月前は焦っていただけでした。
もし6割いってたらラッキーぐらいのレベルでした。

<2年目>
・ヒュー赤(翔泳社 完全攻略ガイド)
・ヒュー青(翔泳社 過去問題集中)
・ゼロ申(関税協会)
・計算ドリル(関税協会)
・みこ会(課税価格の決定・アプリ)
・LEC難関科目攻略パック
 
1年目の時にみこ会に入ってはいましたが、勉強のペースがつかめず、
みこ会の記事等までしっかり見る余裕がなく、きちんと利用ができていませんでした。
 
まず2年目で決めた事は、今回ダメだったらもう次の年は受けない。
この勉強ボリュームで何年も仕事と家庭の事とをやりながらは自分には私には無理だと思ったからです。
 
かといって集中力はないし、言い訳して勉強時間を取らなくなるだろうと思ったので、
勉強されている方のTwitterを見てモチベーションを上げて、勉強会にも参加して時間を確保するようにしました。
私よりも忙しいくされていたり、お子さんがいて、しかもフルタイムの方もいる中で、私は言い訳できない、と思いました。

残業や体調、用事があるなしによって勉強時間はまちまちでした。
(だいたい平日0~2時間半・休日3~10時間)
6月には会社を休むくらい体調が悪くなり、時間が取れない時がありましたが、
休む時には休もうと思って、一日何もしない日を作ったり、我慢していた外出をしてみたりもしました。
春先までは休日に3、4時間やるのも辛く感じていましたが、
試験が近づくにつれて追い込まれ感が出るので自然と一日の勉強時間は伸びていきました。

【勉強場所】
•自分の部屋
•リビングでテキスト読み
•ご飯作りながら分類講座を聞く
•通勤中(電車)
•有料個室自習室
•カフェ

必ずここで!という場所は特にありませんでした。
家にいるとダラダラしそうだなと思ったらカフェや自習室に行きました。

特に残り1〜2か月の平日は周りに何と言われようとなるべく定時で頑張って帰ってカフェやフードコートで、
残業になってしまった日や金曜日は遅くまで空いているファミレスやマックで勉強していました。

【勉強方法】
○ヒュー赤とヒュー青は教科ごとに分解して持ち歩き。
スマホやタブレットだと目がどうしても痛くなるので、紙派でした。

○過去問(業法・関税法5年分、実務11年分)
正解率80~100%になるまでやりこみすること。
過去問で間違たところはみこ会の解説で確認と、ヒュー赤でその答えのところだけ見直すのではなく、間違えた単元全体から読み込みをし直しました。
1年目に関税法が全然点が取れなかったので1番時間を割きました。
 
○みこ会
•課税価格の決定は最低3周。
後は苦手なところは何度も読み直し。

•アプリは隙間時間に。
電車の待ち時間、お風呂、病院の待ち時間、美容院などの隙間時間にやっていました。
みこさんの解説付きの過去問がいつでもできることがとてもよかったです。
 
○LEC難関科目攻略パック
結局貨物分類しかやっていないです。
(まとめ講座は少しだけ)
1年目のようにあれもこれもとなって焦ってきていたからです。(6月頃)
みこさんに相談して、この時手をつけている教材だけをやり込む方向で進めました。 

○模試は関税協会とLECを受験。
模試は本試より難しいと聞いていましたが、
関税協会は7割いったものの、
LECの実務なんて7点で本気で泣きました。
ただ問題文をちゃんと読んでないことに気づかせてくれたので、
今となってはありがたかったです。

○ 何度やっても覚えないところは
ノートに書き出して、直前期は特に苦手克服ノートとして持ち歩いていました。

【試験当日】
苦手克服ノートと、
ヒュー赤のテキストを持っていきました。

行きの電車は関税法を読み込みしていました。
会場の自分の席に到着したら、1科目目の業法読み込み。
業法が終わったら次の関税法まで苦手克服ノート再復習。
実務の前は過去問をやってきて私がよくミスをする内容も忘れないようにノートに書き留めていたので、それを見直したりしていました。

(ここからは、こんな状態でやっていましたという小話なのでスキップいただいても大丈夫です。結局自分の実力不足が原因の出来事。)
 
本番、やらかしたのはまさかの実務。
マークミスがないか、計算途中で間違えてないか、いつもより慎重になりすぎたため
時間が足りていませんでした。
ちょっと変化球入れた消費税の計算があったり、他も計算することが多くプチパニックになりました。
 
残り15分、隣の受験生が鼻息荒く自信満々に回答終了(電卓音高速だった、笑)&途中退室で
え、私まだ全然残ってる!!!!!!
とただでさえ焦っていたのに、ますますどうしよう感が。
拍車をかけるように模試7点のトラウマがよみがえって、手が震えて集中してまともに読めない状態に。。。
 
今まで頑張ってきて本番でこれなんて笑えない、嫌すぎる、と思って
心を落ち着けるようにしました。
深呼吸一旦して、大丈夫、大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせていました。
マークミスが普段から多かったので
マークの見直しはしっかりやりました。
終了の合図まで1点でも取る気持ちでやっていました。
 
試験が終わった時、やらかした。終わったと思いました。
家に帰る前に自分へのお疲れの意味を込めて禁酒解禁&やけ酒をしたくらいです。
 
自己採点はやはりよくなく、実務が27点と合格ラインちょうど。
ちょっとでもミスをしていたらアウトな状態でした。
けれどもし、また同じように来年勉強できるかとなったらやれる自信はなかった。

合格発表日に自分の受験番号があった時には、もう泣きました。震えました。
 
諦めないで最後の最後までやって、よかったと思いました。
電卓音高速の隣の方の番号はないようでした。
周りに振り回されないで自分の事に集中していればいいんだという体験になりました。
弱点が分かっていたのでそこをなんとかできたから、ギリギリでしたが合格点に乗ったのかなと思いました。
何よりどうしても受かりたかった!

【反省点】
もしダメでも通関部で書類作成できるしと、慢心に陥った時期がありました。
これがなければもっと実務の勉強時間費やせていたかなと。
みこ会記事でも書いてあったように、実際の業務と試験はやはり違うので、あくまで試験は試験で切り離して勉強した方がいいです。
最終的に他の職場に行きたいという気持ちが大きかっかたので、そこを原動力にして最後まで走りきりました。

【最後に】
今回、ずっと一緒に週末勉強してくれた過去問会のみんな、
Twitterで体験談やアドバイス、励ましをいただきました、55回生の皆様・通関、貿易関連の皆様、
最後の1か月はまともに家事ができなくても文句を言わず手伝ってくれた主人、
応援してくれた友人や家族、
そしてみこさん、
本当に、本当に、ありがとうございました!!

これから受験される皆様も最後まで諦めずに頑張ってください。
応援しています!