通関士を目指して

こまち さん(通関業務従業者 2023年度合格 受験回数1回)

【はじめに】

 会社で通関業務従業者になりましたが、弊社では通関士でないと申告業務が行えません。

 1日でも早く通関士になりたくて、2023年試験に一発合格したいと10月頃から考えていましたが、自力では勉強方法がつかめず、みこ会を知って3月中旬頃に入会しました。みこ会の他に、4月からスタートの関税協会の通信講座も受講しました。

【使用教材】

関税協会 通関士養成通信教育講座 オリジナルテキスト一式

まるわかりノート

通関士試験問題・解説集 

通関士試験補習シリーズ 計算問題ドリル 

ゼロからの申告書

本試験過去問 (直近6年分を3周、通関実務のみ第45回分までを3周)

みこ会アプリ

【使用機材】

ノート代わりにiPadとApple pencilを使用して、

「Noteshelf 2」というアプリで 過去問や問題集を解きました。

【模試】

関税協会 C判定 (通関業法35/45 関税法43/60 通関実務31/45)

【本試験】

自己採点結果 (通関業法 39/45 関税法 37/60 通関実務 45/45)

【勉強スケジュール】

4月に関税協会の通信講座がスタートするまでは、インプット方法が定まらずこれといって勉強できていなかったです。

講座が始まる頃に、類と代表品目の暗記に取り組んでみたら意外と早い段階で頭に入りました。語呂合わせを自分で作って、単語カードアプリ「WordHolic」を使用しました。必ず点数に繋がるものとは言えないので、別に暗記しなくてもいいと思うのですが、申告書問題や品目分類問題に対して苦手意識が軽減されたのでやってよかったです。仕事でも類の2桁でざっくりどんな分類の貨物か分かるので役には立ってます。

関税協会の通信講座が始まったら、全科目のスケジュールが決められていたので、それに付いていく形で、Web講義を視聴 ⇒「通関士試験問題・解説集」で該当箇所の問題を解く⇒テキスト確認で、だんだん知識が頭に入っていくように感じました。

過去問に取り組み始めたのは6月頃でした。とにかく過去問からマスターするのが近道だと考えました。みこ会に掲載されている過去問解説は簡潔かつ分かりやすかったです。初学者が疑問に思うようなことには、殆ど解説が明記されてありました。

通関実務の問題についても、申告書の按分計算や、計算問題には簡単な計算式で解説してあるので、算数が苦手なタイプですが読めば理解できました。

慣れてきたら時間を計りマークシートを使用しながら、本番をイメージして取り組んでいました。通関実務は自分で設けた時間制限ごとにぶつ切りでやることも多かったです。

申告書問題を大幅に落としてしまうと合格が難しくなると思い、『ゼロからの申告書』を1周だけやってみましたが、問題によっては品目の分類作業が近年の本試験よりも難しく感じ、自信を無くしそうだったのでまた過去問に戻りました。

【通関実務について】

・解いた順番、時間配分

 ①複数選択式問題

 ②択一式問題 ここまでで20分

 ③計算問題 20分

 ④輸出申告書 30分

 ⑤輸入申告書 30分

 本試験では時間が余ったのでマークミス、計算のミスをしていないか一通り確認できました。学習中は特に通関実務の時間が足りなくなる恐怖がありましたが、模試の反省やみこ先生のアドバイスを見て、自分に合った解く順番と時間配分を無事見つけられました。

※以下、実務問題で工夫したことです。

・時間配分を問題用紙に書き込む。

・金額をメモ書きする時には必ず3桁ごとに「,」を付けて、3桁ごとにチェックを意識。電卓も同様に確認。

・申告書問題の加算等する価格のメモ書きには「¥」や「$」など通貨を書く。

・申告書問題は、問題文の指示に従い申告価格の大きい順に並べる必要がある場合、最後にマークする選択肢と申告価格を大きい順に並べて書き、一目で分かるように整理することで、並び替えミスを無くす。

・輸入申告書は、自分で出した申告価格を全て電卓で足した総額と、加算・円換算等の作業をしたあとのインボイス記載の合計価格が一致するか最後に確認する(どこかで計算ミスがあれば不一致となる)

【関税法等への反省】

・テキストの精読作業が足りなかった

⇒近年の関税法等では過去問では出てこなかったような範囲を突かれる傾向があるようです。「テキストでなんとなく見た覚えがある」程度に持っていけるだけでも、得点に繋がる可能性があると感じました。

・過去問である程度点数が取れるようになったのに、より難しい問題に取り組まなかった。

⇒知識はあるはずなのに、本試験では言い回しを少し遠回しにされるだけで混乱してしまいました。日本語を正しく理解し、解答を絞り込む練習が足りなかったです。

 過去問が安定してきたら、レベルを上げた問題へ取り組むことで初見の問題への対応力も上がると思います。

・模試の数

⇒関税協会1つのみの受験でした。

もう1社だけでも、難しいと言われている会社の模試にも挑戦したら良かったです。

【最後に】

 試験終了後、合格発表日まで落ち着きませんでしたが、無事一発合格が叶ったのはみこ会があったからだと思います。みこ会に入ってすぐに、勉強方法や細かい解説の記事を見て、「誰にも教えてもらえなかった知りたかったこと」がすべて書かれてある!と思いました。

 今後は一人前の通関士を目指して、成長していけるよう学び続けます。本当にありがとうございました。

 これから挑戦される方、健康には気をつけて頑張ってください。心より応援しています。