申告書の難しさ

こんにちは🌞🌴🌺🐠

通関士試験の鬼門と言われている申告書、ここで勉強がつまづいたり何年も受からなかったりする方も多いのです。
そこで、なぜそのようにいわれるのかをお話します。また、勉強する上でのヒントにしてみてください🌱

①配点が高いうえに、少しの失敗が大失点につながる。
→ここはもう勉強しているみなさんは理解しているはずなので詳細は省きますが、申告書で通関実務の満点の半分近くという高配点が振られています。また、価格の高い順番で品目を並べることを求められるので、ひとつ順番が狂えば他の品目の順番に影響を与えるおそれがあったり、課税価格の計算が必要な輸入申告書で全品目にかかってくるような要素の算入不算入を間違えると計算が全滅なんてこともありえます。

②事務処理量が多い。
→近年は難化しており、読むべき資料が多くなっていたり品目自体が複雑なものになっていたりします。しかも難解な法律用語で書かれているので、慣れていないと正確かつ速く読むことが難しいのです。フィーリングに頼るような雑な理解ではいつまでたっても正答率は上がりません。

③難しすぎる英語が使われていることがある。
→分類すべき品目は英語で書かれているものの、基本的には対応する日本語訳が資料のどこかに書かれているので、そんなに英語力がなくても解けるようになっています。しかし、中にはかなり専門的な英単語、英熟語なのに訳がなく、しかもその理解が解答を導くのに必要なものが使用されていることがあります。たとえば、第51回の輸出申告書ででてきた「in bulk form」(大口の量にした状態のもの)というようなものです。このような英語が出てきた場合、他の部分から意味を推測したり、何らかの方法を使って選択肢を絞っていくテクニックが必要になってきます。

④統計品目表中に、解釈を知らないと正確に読めない部分が存在する。
→統計品目表は法律用語で書かれていますが、基本的には初見でも読み取れるようにつくっています。しかし、中にはどう考えても不自然な(というか解釈として有り得ない)部分が存在しており、もともと読み方を知らないと正確に読めないような部分が注の規定にいくつか存在しています。そのため、そういった部分は事前に問題演習を積むなどして潰しておく必要があるでしょう。

⑤解説の質が悪い。
→以前から私はこのブログなどを通じて何度か主張していますが、通関士試験の受験対策業界自体に競争が少ないこともあって、業者が出している解説の質が全体的によくありません。とくに申告書は他の部分と異なり、解答を導くためのプロセスが難解、複雑なので、強くこの傾向が見られます。
それは、必要なプロセスを飛ばした強引な、ときには間違っている解説です。
そうすると、それらを参考に学習する受験生としては、何だかよくわからないけどそういうものなのだろうと雑な理解をすることになったり、間違った理解をすることになるため、問題演習を積んでも実力が伸びにくくなります。
これを解決するには、本当にその解説で納得できるのかを自分の頭で考えて追っていくことを習慣づけてください。自分の解答が正答なのかどうかだけではなく、自分の考えたプロセスと解説とを比較して、どこが合っていてどこが違うのかを丁寧に抽出していき、それでも解説に納得出来ない点があるならば解説元に問い合せてみたり、知っている人に聞いたりすればよいのです。

申告書でつまづいている方は、以上の点を意識してみてくださいね

(๑ơ ₃ ơ)✨✨

みこ

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