異業種未経験からの通関士を目指して

第77類 さん(2020年度合格 受験回数2回)

私は令和2年度、前年度(不合格)と合わせて2度目の受験で合格致しました。合格、不合格の自分なりの要因をお伝え出来たらと思い、拙い文章ではありますが書かせていただきます。

1度目の受験について

最初に1つお伝えしておきますと私はみこ会に入会はしておりませんでした。又、通信講座なども受けておらず独学で挑戦しました。しかし結果として最短ルートでは無かったと思います。 初学者の場合は似通った専門用語のそれぞれの違いや、細かい部分まで完全に理解するまでは何度もテキストを読み返し、試験問題にも何度も触れる必要があるかと思います。みこ会に入会されている方はそれがみこさんに聞くことで最短時間で解決することが出来、又、年一の試験で勉強期間が長ければ長いほどモチベーションの維持が難しいと思いますが、みこ会の会員様を見ているとやる気がある方ばかりなので互いに励まし合いながら勉強出来るというのも大きなメリットだと思います。

さて、私が通関士の勉強を始めたのは5月中旬頃でした。 初めはヒューマンアカデミーの赤と青を並行で使用し、平日は1日1時間、休日は5時間ほど、9月の関税協会の模試までは、そのテキスト2冊を使い、青の問題で分からなければ赤の参考書で探し、要点をノートにまとめるという勉強法で挑みましたが、模試の結果は通関業法と関税法はギリギリ合格点で実務は11点での最低評価でした。 そこから少しギアを上げ、過去問5年分をコンビニでコピーし、週末は本番形式で過去問、平日は間違えた所の見直しをし、本番に向かいました。

53回通関士試験では 通関業法 35/45 関税法 35/60 通関実務 24/45 でした

実務のみ内訳ですが 申告書19/20 選択2/10 計算0/10 択一3/5 でした。

正直、関税率表の分類についてはほとんど勉強しておりませんでした。というのも、あくまで私の考えですが、分類はパズルのようにひとつづつ判断してゆけば時間はかかりますが初心者でも十分に正解ができると考えたためです。 又、分類はやり出すとキリがないため実際通関士として直ぐにでも働く、若しくは働いているのであれば覚えて損はないと思いますが、そうでないのであれば関税法や、計算問題に注力した方が点数は稼ぐには良いかもしれません。

今年度は昨年度で手応えを感じていたのでテキストも増やさず、模試も受けず、勉強時間は平日休日共に1時間程で、分類問題も昨年同様捨てておりましたが、昨年度点数を落とした計算問題だけは確実に正解できるよう基礎を固めました。

結果は 40/45 40/60 30/45 でした。

通関実務の内訳は 申告書17/20 選択2/10 計算8/10 択一3/5 でした。

私なりの勉強する上での優先順位は

関税法>計算問題>関税定率法等>申告書>通関業法>分類

でした。

人により重要視するコンテンツは変わってくるので模試の利用や、過去問、みこ会などを利用し、限られた勉強時間をどの部分に使うのか自分自身と相談しながらどこの科目に注力して行くか決めることをおすすめします。

改めて私は独学、異業種という視点から今回この文書をかいております。最初にも書きましたが私はみこ会に入会しておりませんでした。しかしみこさんは厚意で私にアドバイス等をしてくれるなど大変お世話になりました。みこ会に入ったから、通信講座を受けているからといって必ず合格する、という事はもちろんございませんが、合格への道筋や、近道などを示してしてくれると思います。年に一度の機会しかない通関士試験なので、是非初学者の方はみこ会への入会をおすすめ致します。

長くなりましたが、通関士を受験される皆様の心の支えに少しでもなれればとおもいます。