仕事が忙しくても合格は出来ます!

Rena さん(女性 元貿易事務、現在はメーカー勤務。2022年度合格 受験回数3回(記念受験1回込み))

私の場合は仕事が忙しく十分な時間を取れないことが最初から分かっていたので、常に戦略立て、方針立てを大事にしていました。みこ先生が「満点で受かってもギリギリでも合格は合格」と言ってくださって吹っ切れた、ということが非常に大きいです。

<みこ会を選んだ理由>
前年はみこ会に入っておらず、課税価格の決定のパターンが掴みきれずにかなりの時間を浪費してしまった感がありました。みこ会の存在を知ったのが2021年の9月ごろだったので2021年の入会は見送り、55回の試験が終わった後すぐ入会をしました。
みこ会はテキストや解説が充実しており、課税価格のテキストのおかげで相当な時短になりました。ここをしっかり紐解いているテキストや講座があまりないために時間をかなり無駄にしてる受験生は多いのではないかと思います。このテキストのおかげでかなりの時間数を短縮できましたし、悩まずに取り組むことができました。

<使用テキスト、講座など>
ヒュー赤、ヒュー青
ゼロ申、計算問題ドリル、関税評価ドリル
関税協会さんの過去問集
LECさんの難関科目攻略パック(みこ会の割引にて)

◯LECさん 難関科目攻略パック
動画をリビングで一緒に聞いていた主人(貿易未経験)が途中から内容を理解し始めたのが印象的でした。
テキストも非常にシンプルで、書き込みをたくさんして何回も見返しました。このためテキストは愛着があって捨てられなくなりました。しばらくは取っておこうと思っています。

貨物分類は激推しです。前年は分類を全部網羅できずに要所だけちょこっと確認した程度だったので、早い段階から総ざらいできるこの講座は本当におすすめです。

直前総まとめ講座テキストは当日持参するつもりで書き込みをしました。この講座も本当におすすめです。

◯みこ会アプリ
苦手な単元だけヘビロテ、というマイルールで取り組んでいました。女性は特に月の体調変化があるので、だるくて仕方がない時はみこ会アプリはゴロゴロしながらできるのでその点もお勧めです。

◯みこ会テキスト
印刷を5分割してホッチキスで止めて、終わったら両面テープで合体させました。手作りでガッタガタですが、これでも十分です。
iPadにも取り込んで手元に紙がないときには電子を使っていました。

◯ヒュー赤
裁断して持ち運びました。裁断を推奨するわけではありませんが、思い切りが大切です。背表紙はマステで補強。キングジムさんのHitotokiから出ている透明マステの幅広タイプが特にお勧めです。
ヒュー赤は本の他にもKindle版を併用しいつでもどこでも確認ができるようにしておきました。

◯ヒュー青
ヒュー青はKindle版をスクショしてGoodnotesに取り込み、マルバツを電子で書き込んでいました。一発で消せるので便利です。
ただしログをなんらかの方法でつけないと「この単元をやったか?」が分からなくなるので、その点は注意が必要です。

◯過去問
過去問はPDFから取り込み、ヒュー青と同じように利用。直前期は本番を意識してコピー印字したものを利用。

◯関税協会 通関士試験問題・解説集 2022年度版
こちらはカッターで背表紙を裁断してスキャナーで問題文だけを取り込んで使用していました。カッターでの裁断はカッターを何度も往復させるのではなく、一度切れた紙は随時外していかないと何度も端を切ることになりますのでご注意ください。
裁断済の紙は2つ穴を開けてリングファイルに閉じておきました。
ipadで問題を解き、解説は本で見る、というスタイルです。

◯ゼロ申
フリクションで書いてドライヤーを当てる、というのをやってました。
まんまと出題者の意図にハマることが多いと思いますが、2回目以降から綺麗に解けるようになると気分が良いです。

以下、覚えている範囲で昨年から試験までの記録です。

11月〜1月
過去問に手をつける。ヒュー赤、ヒュー青、LECさんのテキスト、動画。ごく一般的な受験生の時間の過ごし方をしていたように記憶。平日は大体1時間くらい、週末は3-5時間程度。完全オフの日もあるので時間数は単純計算とはいかないです。

2月〜4月
みこ会アプリがリリースされ、バグチェック要員も兼ねてゴリゴリやろうと決意。暇さえあればアプリを触る日々。出先で間違えた問題はスクショして帰ってから理由チェック、必要に応じてテキストに戻る、というルーチンでした。みこ先生には大変お世話になりました。

5月〜6月
仕事が忙しくなり、思うように時間は取れず。でも最低限は続けていたように記憶をしています。この辺りは本当に仕事が忙しくて記憶が曖昧。
理由づけをしながら過去問をとき、理由まで正誤判定していたので、想定の進捗よりめちゃくちゃ時間がかかっていた時期。
体力低下のためか、蜂窩織炎を発症し完全に歩けなくなったのがこの時期でした。

7月〜8月
勤め先で昇格試験対象者に選抜され、そのための準備に追われる羽目に。昇格選抜は来年だと思っていたので完全に想定外。仕事・勉強と昇格試験準備の両立がしんどかったです。この辺りから、「他の受験生が当たり前に点をとるところは落とさない」というコンセプトで「基本あやふやチェック」というのをやっていました。正答の理由があやふやだとか、何回やってもなぜか間違える単元の洗い出しをし、徹底的にその単元だけをひたすら繰り返す、という作業です。ノートに単元名を書いて潰していくのがおすすめです。
ここの「基本あやふやチェック」の箇所は当然本試験でしっかり出てくるので、このプロセスがなければもっと落としていたように思います。

この辺りで平常時正答率を100%に持っていくのは厳しいと判断し、平常時正答率を80%前後にする、という風に戦略を立て直しました。

9月
模試はF判定でしたが「まあそんなもんか」と思うことにし、いちばん得点の悪い実務対策の時間を多くとることにしました。
ノートに過去問の間違い箇所をメモし、あやふや単元の総点検を実施。
直前期のTwitterをみると「なぜ読み間違うのか?」というのをひたすら言い続けており、直前期は「勘違い防止、読み飛ばし防止、早合点防止」をスローガンに取り組んでいました。

その時その時でスローガンとかテーマを持っていたのも良かったと思います。

<本番当日>
やはり試験会場での実力は2割くらい割引になるものだと実感。平常時の正答率が80%であれば当日の着地は合格点ギリギリになるだろうと算段し、本当にその通りになりました。11月の時点から参考にしてはいけませんが、6月から8月に圧倒的な勉強不足があれば、こんな戦略に切り替えるのもテだと思います。
本試験ではあやふやであればあるほど全てが正解に見えてくるし冷静さを失うので「なぜこれを間違えたのか?」というところを落とした箇所が複数ありました。最初から「いくつか落とす」と織り込んで対策をとった方が合格点を超えてくるように思います。

<モチベーションの維持>
遊ぶ時はきちっと遊んで時間にメリハリをつけるようにしていました。
新作のゲームもやりましたし、ディズニーランド、ディズニーシーにも行きました。

<形から入るモチベーションの維持>
ポモドーロタイマーの結構高級なやつを買いました。めちゃくちゃ可愛くて重宝しています。
電卓も可愛くて割とお高めのを書いました。形から入るタイプの方にはおすすめです。
テキストはシールやマステでデコして目につくようにし、パッと目的のものが手に取れるようにしておきました。目的のテキストがパッと見つからないのは時間のロスが勿体ないので、小さな工夫も必要かなと思いました。

<勉強を進めるにあたりこだわったところ>
単に間違えた、ではなく「何の理解が不足しているために起きたのか?単なる勘違いなのか?」の確認はかなり徹底して行いました。
過去問を早いうちに解け、というのは「単に間違う数の多さを知れ」というのではなく、テキストに書いてある事柄が、問題文としてどのように変換されて提示されるのか?を早い段階で知る必要があるためです。過去問に取り組むとワケが分からなくて怖いというのはあるかもしれませんが、分析のためには必要だ、と割り切った方がいいと思います。

<やらなくて良かったこと>
法改正の記事は読みましたがあえて深くはこだわらないことにしました。
特恵関連についてもLECさんのテキスト通りに「これ以上掘り下げない」と書いてあれば深追いせずにおきました。
進捗遅れについても分析しなかったです。分析したところで単に時間が取れてないだけですから、苦手な分野の洗い出しだけに注力しました。
途中から時間計測もやめました。かけた時間に比例するのではなく、正しく解けるかだけが大事だと考えた次第です。

<体力向上、食事改善>
6月に歩けなくなったこともあり、8月から食事改善に取り組みました。胃の調子が良くなるとともにおそらく消化に余計な労力を使わなくなったのか、勉強に体力を割り振れるようになったのがすごく大きかったです。やや食べ過ぎ飲み過ぎ気味の自覚があり、勉強の持続力にはやや欠けるという方は食事改善をしてみてください。かなり変わると思います。

<最後に>
仕事が忙しくても体力が無い時でも、工夫をすれば勉強は進みます。繰り返しにはなりますが手をつけた時間数をただ稼ぐことではなく、本試験の時に問題が1つでも多く解けるにはどうしたら良いか?が最終目標なので、目標や目的をブレさせることなく戦略を立てていくと良いのでは無いかと思います。