自分に合う勉強方法を見つけて合格❀

桜抹茶 さん(27歳女性 職歴:空港勤務→専門商社で営業アシスタント(2年)→現職異業界内勤営業 2023年度合格 受験回数2回)


1年目(56回)→独学(会社提携のTAC通信教育のみ)
関税法のみ30点で不合格 
2年目(57回)→みこ会加入
※得点率は後述

*勉強時間
1年目 125時間(2022年4月〜9月)
2年目 400時間(2022年12月〜2023年9月)

*本試験 自己採点点数
通関業法 40/45 (88.8%)
関税法等 42/60 (70.0%)
通関実務 37/45 (82.2%)

*LEC模試(2023) 点数
通関業法 29/45 (64.4%)
関税法等 28/60 (46.6%)
通勤実務 13/45 (28.8%)
→これで偏差値49.9という中央値ど真ん中点数でした。

*受験のきっかけ
私は転職活動の中で通関士試験の存在を知り、受験を決めました。

元々貿易事務のお仕事がしたく、貿易事務特化の派遣会社に登録し、前職の専門商社で働いておりました。
(派遣元が国内営業事務メインのお仕事を紹介してきた結果、断りきれず従業…笑)
が、コロナ禍で派遣切りに遭い、転職活動をすることに。

転職活動の中で現職の他に、もう1社最終選考まで残った企業があり、その会社の求める人材が「通関士資格保持者」でした。
最終選考に残った方は私を含め、通関士資格保持者は居なかったのですが、実務経験の差からご縁が得られず悔しい思いをしたのがきっかけで、通関士試験を受けることに決めました。

*失敗した勉強方法

まず、個人的に失敗したなぁと思う勉強方法をお伝えします。
みこ会の記事にも記載ありますが、私は独学時代に1番遠回りな「まとめノート作り」をしてしまってました。
今となっては、本当に効率が悪いと思います😇
苦手なところや似通ったところは、自分の頭の中の整理も含めてまとめるのはアリだと思います。
ただ私は時間をかけて作ったノートも、結局同じページばかり見ていて、案外「全部を見る」という機会は少なかったです。

※例えば私がよく見ていたのは関税法の「法定納期限と納期限」や「郵便物の通関」「課税物件の確定時期・適用法令・納税義務者」などでした。

ここからはリベンジに向けた57回試験の勉強方法です↓↓

*勉強時間の抽出方法とモチベ管理

まず勉強を始めて1ヶ月くらい経ったところで、まず自分の勉強スタイルの自己分析を行いました。

私は、勉強においては
・「取り組むまでのエンジンがかかるのが遅い。けど始めると長い」
・「長時間を短期間」行うよりも「短時間を長期間」行う方がハードルが低い
タイプです。

仕事に関しては、フル出社であるものの、通勤時間が短いので朝はゆっくりできる。けど繁忙期が読めず残業になると夜は勉強サボりがち。

このことから、年明けからは朝活スタイルで勉強することが多くなりました。
休みの日はYouTubeのポモロード動画を使って、休憩を挟みながら、比較的長時間やっていました。

リベンジだったのと、最初から飛ばしすぎるとガス欠になると思い、3月くらいまでは1週間で7時間勉強できればOK。
4月くらいからは1週間で10時間する。
模試を控えた7月後半〜8月は1週間で15時間勉強する。と徐々に勉強時間を増やしていきました。

週でカウントするのは、飲み会や突発の残業などでできなかった日の罪悪感を低減させるためです。

長期間勉強するからこそ、モチベ管理は大事だと思ったので、
①勉強できない日に自分を責めすぎない。
②勉強した時間を棒グラフと数値で見える化
(私はStudyplusというアプリで管理しました)
③合格したら勉強時間x100円分のご褒美を買っていい
④SNSで同じ資格を受ける方たちと交流
(現職が異業種なので孤独な勉強が辛くて…🥲)
などで、私はやる気を出していました。

*みこ会入会のきっかけ

みこ会に入ったのはアプリを使いたかったのと、SNSで話題になっていて、「独学のサポートもしてもらえそうで安心が買えそう」と思ったからです。
56回の後半で存在は知っていたので、56回の自己採点で落ちたのが分かってすぐ申し込みました。

*勉強への取り組み方

「全科目」

通関士に関係なく、どんな勉強でも「どこまで理解できてて、どこが分かってないか」を把握するのが大事だと考えているので、私は問題解いてる時間よりも解説を読む時間やテキストを読む時間が圧倒的に長かったと思います。

ただ、最初からこの「理解できてないところ全部潰す」という勢いでやると、「できない自分」がフォーカスされすぎて割とメンタルにはきます笑

もし仮にまた通関士試験受ける、ってなったら、得意なところから取り組んで、まずは勉強習慣を身に着けて自信に変えていく方が、気が楽だったかな、と私は思います😌

「業法、関税法等」

問題解いて「?」となった部分は、必ずテキストのどこに書いてあるのか確認してました。
基本的に選択肢5つ全部を、○×問題の一問一答のつもりで取り組みます。
消去法で答えを選択するやり方は避けて、一つ一つ×の根拠が自分で答えられるまで行いました。
これをヒュー青で6月くらいまで、ただただひたすらやっていたと思います。

ただ、徹底的にやりすぎて、特に関税法については問題演習にかなーーーり時間がかかっていました笑

後述しますが、難易度高めのヒュー青を使っていたから、というのもあります。
しかし、これに慣れていたので、過去問解いた時に凄く楽に感じました。

6月〜7月位からは、みこ会アプリに完全移行して、模試後は模試の復習と苦手分野に時間を充てました。

普通に勉強初期はテキスト(教科書)×みこ会アプリ(過去問演習)で分野別に潰していくほうが、着実性があるのかなぁと今更ながら思います。

通関士試験って範囲が広いからこそ、早く全部履修しなきゃと焦ってしまって。
でも得意なところや理解しやすい分野もあると思いますし、そこから潰していっても遅くなかったなぁと。

「通関実務」

私は商業高校出身で、実務で出てくる難易度の計算に関しては特に難しさを感じていませんでした。
ただ、加算税など掛け率が決まっているものや延滞税の起算日などは暗記になるので、とにかく「忘れない!定着化!」のために定期的にドリル形式で過去問を解いていました。

申告書に関しても、分類がどうしてその類・項になるのかはみこ会の解説を読んで、根拠を理解するようにしてました。

貨物分類は捨て問にしていたのですが、トイレにお手製の一覧表を張って、覚えられそうなところは、覚えるようにしてました。

*模試について
私はLEC模試のみ、自宅受験で受けました。
(地方在住なので、会場受験はできず。)
当初は、模試を受ける予定はありませんでした笑
みこ会タイアップでたまたまLEC模試が安く受けられる、となったので、まぁ初見問題の慣れと時間配分の確認になれば。くらいの気持ちで受けました。

結果的にLEC模試の結果がボロボロで、直前期の苦手対策やモチベーションになったので、本当に受けて正解でした。
申告書の並べ替え問題の引っ掛けも、LEC模試を受けていなかったら本試験で引っ掛かってました。
なんなら、LEC模試を解いてるときは「これなら受かりそう。分かるし大丈夫。」と自信にしていたくらいです笑
それでも結果が伴わなかった事が焦りに繋がって、直前期に焚き付けられたので、何かしら1個は受けても損無いかな、と思います😌

*使用教材

・通信教育 TAC教材
教科書として使用。
※2022年(56回)に向けた教材をそのまま使いました。

・みこ会 アプリ
通関業法と関税法等の過去問総復習
→ヒュー青やる前にこっちやるべきだったなぁと今は思います笑
回数はバラつきがありましたが、正答率90%超えるまでやってました。

・ゼロからの申告書
通関実務(申告書)の集中対策
→内容が本試験より難しめなので、あくまで按分の計算慣れの演習と、HSコード採番の練習として2周取り組みました。

・ヒュー青
全体的に難易度高めに感じました。
※2022年に買ったものをそのまま使用。

勉強初期の頃は
問題解く→答え合わせ→解説読む→テキスト立ち返り(ノートに転記)
とやっていたので、1問に対して20〜30分かかる始末…😇

今となっては業法と実務だけやる、でもいいかなって思います。
特に実務の計算問題は8〜10周くらいして、消費税や延滞税の計算方法の定着のために使用しました。

業法は56回受験時に、こちらを1周解いただけで合格点に届いたので、みこ回アプリをやった上で余力があれば手を出しても良いのかな、と。

・過去問
業法・関税法等→ほとんどみこ会アプリを活用。
実務→50〜56回を重点的に周回。計算問題に関してだけは45回から3周くらいしました。

*これから受験をされる方へ
とにかく自分の知らないことや苦手と向き合う必要があるので、私のように異業種だと、勉強初期は特に辛いかもしれません。

実際私も独学1年目は、残業も多い状況で、SNSもやっておらずとても辛かったです。
独身で、転勤で赴任した街に住んでいて、「家族や友達とリフレッシュ」というのも中々できず…。

2年目で踏ん張れたのは、1年目と違いSNSで一緒に頑張る仲間を見つけられたことと、「友達も家族もいないからこそ、時間が沢山あって勉強に集中できる」という環境を無駄にしたくないな、という気持ちからでした。

勉強のきっかけは人それぞれだと思いますし、合格だけが全てじゃないですが、今はやりきってよかったなって思います。

通関士試験の勉強を通じて色んな方と交流が持てましたし、何かを頑張る人の発信や勉強報告を見てると、とてもいい刺激を受けました!

正直、SNSを見ているとたまに自分の未熟さに嫌気が差すときもあります…笑
でも、「できてない時はみんなSNSにあげない」ので、自分のペースで良いからとにかく続けてみる、のも大事です。

通関士試験は点数式の絶対評価なので、マイペースででも正しい努力をすれば確実に合格できると思います。

長くなってしまいましたが、
これから受験される方を、心から応援しています。