貿易業界未経験主婦の知識0から合格までの7ヶ月

KIKO さん(主婦 2歳児子育て中 2023年度合格 受験回数1回)


【受験理由】
元アパレル販売員で妊娠、出産を機に退職後、息子の幼稚園入園を機に再就職したいと考える様になりました。興味のあった分野の業界を調べ、情報収集の為、2023年2月にXで募集のあった「貿易業界転職のリアル(ZOOM)」に参加させて頂きました。自分と同じ様な状況下で転職した方がいるかを訊ね、「通関士資格が入場券と言って、合格して就職した主婦の方がいらっしゃいます」と返答をいただき、「私もその後に続こう」と一歩を踏み出しました。
3月みこ会へ入会し、その日から試験当日まで勉強を続けました。

【勉強期間】
3月3日(入会時)~試験当日まで
合計 約7ヶ月(1週間ほど体調不良でお休み)

【1日あたりの勉強時間】
平日 30分~2時間
土日祝 3時間~5時間
(※ワンオペの日や体調不良、帰省時などは5分~10分の時もありました)

【勉強会参加】
夏休み30時間チャレンジ 30時間達成
9月3連休15時間チャレンジ 14時間で未達
ZOOM開催の過去問会(2回分)

【試験結果】
通関業法 36/45 (80%)
関税法 36/60 (60%)
通関実務 38/45 (84%)

【使用教材と使い方】
使用頻度★★★★★
◯みこ会テキスト「課税価格の決定(原則編)」
みこ先生の「受験生がミスしやすいポイント」にマーカーを引いてわかりやすくしておき、同じ箇所でミスした際は考え方を改めるのにとても役立ちました。また、過去問索引がとても便利でした。答えは全てこのテキストに載っていましたので、試験当日まで私のお守りでした。

◯みこ会アプリ
隙間時間、授乳時間=アプリ時間でした。

◯通関士完全攻略ガイド ヒューマンアカデミー(ヒュー赤)
覚えきれない箇所は紙に書いて壁に貼って家を辞書化していました。

使用頻度★★★★☆
◯計算問題ドリル 日本関税協会
8月末から使い始めたため、みこ先生に相談後、レベル3までを試験当日まで毎日解きました。

使用頻度★★★☆☆
◯2023年通関実務対策講座 <貨物分類編> LEC東京リーガルマインド
8月から家事をしながら耳学、伊藤先生が繰り返し伝えてくださる重要ポイントは机上で確認しました。

◯どこでもできる通関士 選択式徹底対策 片山立志著
サイズが小さいので持ち運んで外出時に使用しました。

使用頻度★★☆☆☆
◯通関士 過去問題集 ヒューマンアカデミー(ヒュー青)
問題集は過去問をメインに解き、間違った箇所と同じ分野だけヒュー青でも解いていました。

【7ヶ月の勉強スケジュール】
まずはみこ先生の「学習の指針」を読み、初期計画(長期)に則って計画を立てました。
※初期計画(長期)のスケジュールに1月分足りなかったので、6月末に帳尻が合う様に計画しました。

<ルール:月初に目標を立て、半月で進捗を追い修正をかけること>
3月…みこ会入会 ヒュー赤(関税定率法)+みこ会テキスト(課税価格の決定)+第56回実務過去問
4月…実務過去問(過去3年分)+ヒュー赤関税法
5月…実務過去問(過去10年分) 繊維問題に気をつける+関税法テキストと関税法過去問
6月…実務過去問(間違い箇所)+関税法中心+業法スタート
7月…7月半ばの過去問得点率→業法50% 税法50% 実務50%~70%
過去問で失点する箇所を中心に全範囲復習
8月…模試2回共E判定→申告書中心に苦手箇所を学習 LEC貨物分類スタート TCD入会
9月…体調管理強化(睡眠時間確保、朝勉中心) 、人付き合いを制限、法改正チェック
去年の模試を取り寄せ、苦手に注意しながら3回目の模試→その後毎日、実務+業法or税法

【通関業法・関税法 やって良かった勉強法】
①条文の言葉遣いに気をつける
例:語群選択で「通関業務」or「通関業」or「通関」なのか、「直ちに」or「遅滞なく」なのかなど、紛らわしい箇所は何度も復習しました。

②言葉や制度が似ている(と感じる)分野の比較検討
例:通関業務と関連業務
通関業者と通関士の欠格事由
特定輸出者と特例輸入者
輸入許可前引取と特例申告貨物
輸出してはならない貨物と輸入してはならない貨物など・・・

③音読学習
法定納期限と納期限、課税物件確定時期と適用法令など、
読んで覚えられない箇所は音読しておくと、記憶の定着に役立ちました。

【通関実務(特に申告書について) やって良かった勉強法】
①TCD通関士試験コース内でみこ先生オリジナルの「やさしい申告書演習」を解くこと。
⇨なぜいつも正しく分類できないのか、が紐解けます。オススメです!
②貨物分類における「その他のもの」への分類が出来るようにしておくこと。
③部、類、節、項、号の役割を理解すること。
④類注において、必要な情報の取捨選択方法を明確にしておくこと。

【後悔した事】
①関税法の減免税、戻し税について勉強時間を他の分野と同じ様に十分に割かなかったこと。
関税法の本試験が難しく、試験途中で諦めそうになりました。

②通関実務<申告書>のケアレスミスリストを作ること。
練習で間違えた箇所は、本番でも間違えました。
私は少額貨物の有税、無税の確認を忘れてしまい、試験時間残り3分まで気づかず、危うく失点するところでした。「こんな初歩的なミスは、本試験ではしないだろう」という甘い考えがあったのだろうと思います。ミス傾向をまとめたリストを作って本番前に意識に叩き込んでおけば良かったです。

【総括】
E判定の模試結果を受けた8月末から本試験までの約1月がまさに天王山だった様に思います。
弱点を炙り出し、みこ先生の過去問解説をもう一度丁寧に読み直しました。もう何度も繰り返し読んでいたはずなのに、「あぁ、ただ読んでいただけで、理解しようと努力していなかった。」という箇所が次々に出てきました。試験3日前に申告書の貨物分類が苦手な理由が分かったことは、大きな自信となりました。通関実務の試験中、残り3分でケアレスミスを見つけ、周りが鉛筆をおき、試験終了の合図を待つ中、焦りつつも貪欲に得点することが出来たのは、逃げずに勉強を続けてきた結果だと実感しました。みこ先生、TCD、Xの皆さんには勉強の為のモチベーションを毎日頂きました。この経験を次に目標としている転職への糧にしていきたいと思います。多くの支えをありがとうございました。これから試験に向けて受験勉強に励む皆さんを応援しています。