講義は受ける?受けない?

こんにちは🙌
みなさん、もう今年の試験に向けて勉強はじめてますか?
今年が初めての受験、もしくは去年の受験で合格点に遠く届かなかった方は、勉強すべきことが多いのでもう始めましょう。

今日のお話しは、前回少し触れた講義についてのお話しです。


講義とは、講師が話しをしたり、図を書いたり、あるいは身振り手振りを使用したりして受講生に対して学習内容を解説する授業形式ですよね。みなさん、小学校の頃から学校では講義を基本にして学習してきたはずであり、おなじみの学習スタイルであるとおもいます。
そのこともあってか、資格試験の勉強をするときにも、初学者は講義を受けた方が効率がよいから、予備校や通信講座を利用するのが無難であるという刷り込みがあるのではないでしょうか。


しかし、この刷り込みは半分正解で半分間違いです。
なぜなら、講義は物事を多面的にとらえさせたり自分の意見を育てさせたりする学問や、リスニング力が不可欠な語学などを学ぶときには必須ですが、大半の資格試験のように解答をみちびく手順が単純で幅のない勉強をする場合にはなくとも構わないからです。
そして、通関士試験は後者に入るというのが私の率直な感想です。


というのも、通関士試験においては、1時間目と2時間目に行われる試験科目は全部単純な記憶問題であり、3時間目の通関実務も配点の半分近くは同様です。また、通関実務のそれ以外の問題についても、手順の単純な税金の計算問題と、事務処理問題です(もっとも、「単純な」というのは、解答を導くための手順が少なく、しかもパターンが少ないから、解き方に悩む必要がないという意味であり、通関士試験が簡単な試験だというわけではありません。記憶することも多いうえに、短い試験時間の中でミスなく解答するのは結構難しいことなのです。)。
そのため、教科書を読めば必要な情報は入ってきます。

じゃあ、通関士試験を受けるなら講義は受けない方がいいのか?というとそれも一概にYES、NOで答えられるわけではありません。


それはもちろん、個人によって事情が異なるからです。人によって向き不向きなどがあるということは私が何度かお伝えしているところですよね。


そこで、なぜ自分は講義を受けるのか?という理由を明確にしてほしいのです。


まず、自分ひとりで集中して学習することが苦手な人は、間違いなく講義を受けた方がよいです。しかも、できれば通信講座じゃなくて、予備校のように通学形式のものにしてください。直接聴いたり見たりした方が記憶に残りやすいし、周りの受講生や講師からの人目にもさらされるのでさぼりにくくなります。受講料も高額なので迷うとはおもいますが、無駄にしないために勉強への強制力が働くのでむしろメリットになります。


次に、講義の方が説明がわかりやすいからと考えている人は、注意が必要です。なぜなら、先に説明したとおり通関士試験の内容は単純で幅のない勉強であるため、本来文章だけで内容が理解できるからなのです。この場合、講義の内容は教科書に書いてあることを読みあげた上で、より易しい言葉で言い換えたり、ポイントを反復説明したり、戦略的な裏話を話したりしているだけで、文章でまとめられない性質のものではないのです。ということは、わかりにくいのは自分の使っている教科書のせいであり、これを変更することで対応できる可能性があるのです。通関士試験はマイナーな試験なので、教科書の種類が少ないのですが、シンプルな説明だけど易しくはない内容のものもあれば、説明がくどいけれども易しい内容のものもあります。そのため、自分にあったものを使用することで対応できる可能性があります。

もっとも、全体的にみれば、通関士試験の教科書は法律初心者には少し不親切なものが多いとはおもいます。市場規模が小さく競争も少ないので、単価の低い教科書にそこまで力を入れてないのかもしれませんね。なので、独学でいく場合、自信がなければ誰かのサポートを受けた方が方向性を間違わずに済むので無難だとおもいます。色々教科書を検討してもなおわからなさそうだと思うようであれば、講義を受けるのがよいでしょう。

前回、今回とお話ししたように、講義にはメリットデメリットがあります。
通関士試験においての最大のデメリットは、本来文章にできるようなことまで余計に時間をとって説明しているため、勉強に余分な手間暇がかかるということでしょう(講義内容を整理して文章にできないとしたらその講師が文章を作成する能力に欠けているだけです)。
しかし、反面メリットも確かにあります。


講義をとるのか、独学でいくのかであなたの道は大きく分かれます。
どちらが自分にとってよいのかしっかり考えて決めてください。

みーこ

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