受験と素質その2

前回の続きです。

「素質×勉強方法×勉強時間」=実力なので、この実力が試験日当日に合格ラインに達していれば、当日たまたま特殊な病気になったなど運が悪いことがない限りは合格します。

じゃあ、適切な勉強方法をとり、できる限りの時間を勉強したところで、合格ラインに達する実力がつくほどの素質が自分はあるのか?という疑問がでてきますよね。

まず、初めて受験する方、正直、わかりません。
何も初めていないのですから当然です。
ただ、私の感想では、むしろ勉強が苦手だと思っていた人でも、数ヶ月間こつこつ努力ができるなら狙える試験ではあると思っています。勉強がもともと得意だよという人でなければ受からないというほどまでには難しくはありません。なので、私は勉強苦手だから無理だなんて最初から思い込まないでください。

つぎに、受験がまだ1回目で受からなかった場合は、次回に向けてまだ修正の余地があることは十分考えられるとおもいます。
難しい試験なので、1回くらいだとまだ準備の期間が短かったり、本番慣れしてなくて思ったようにいかないということは普通にあるとおもいます。素質があるのかどうかなんてまだわかりません。もしリベンジするなら、くよくよせずに自分の弱点と向き合ってみましょう。

2回以上受けてみて、それでも合格には程遠い点数だった方。これはこの先も受からない可能性は高いでしょう。
ご自身の中でやれるだけのことをやっているなら、もう伸びしろがないということですし、今まで毎回勉強をさぼってしまったというのであれば、来年以降急激に心変わりしてしっかり勉強するということも考えにくいからです。
通関士試験の学習範囲や内容からして、毎日たった2時間程度勉強したとしても、どんなに長くても一年ほど続ければ合格ライン付近の実力はつくはずであり、二年三年とやっても全然届かないのであればもう難しいかもしれません。

最後に、2回以上受けてみたけど、かなり合格に近い点数をとれている方であれば、近い将来受かってもおかしくありません。
とくに点数が足りないのが通関実務ならば、尚更です。通関実務は申告書の作成という少しのミスで大失点する問題があるうえに、申告書以外の問題を合わせても合格点に達するのがシビアな年も多いので、少しの運の差で届かないという性質があるからです。素質は十分にあります。あとはどれだけ粘って受け続けられるかです。そうはいっても油断せず、来年こそはという気持ちで挑んでください。何度か受けても受からなかったのだから、この先もおそらくギリギリの戦いになります。伸びしろがたくさん残されているわけではないからです。

繰り返しになりますが、以上はあくまで適切な勉強方法をとり、勉強時間もしっかり確保できている場合はという話です。
勉強方法がズレているのであれば修正によってぐっと伸びる可能性はあるし、いままで勉強時間がほとんどとれなかったのが今年はたくさんとれるようになったよというのであれば同じく伸びることもあるとおもいます。

いずれにせよ、受けるのかどうかはご自身の意思で決めることです(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
自分にはかなり難しそうだとおもっても、どうしても受かりたいのであれば受ければよいですし、すぐ受かりそうだけど別にもういいかな、と思うのであれば受けなくたっていいんです。
試験を受けようが受けまいが、他人に迷惑はかけないのですから。

みこ

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